ニッポンの小説 1万年の孤独
文字通り小説紹介のブログ。見てけ~
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こんばんは。 ブログを再開しましたね。何か書くことは、いいことだと思います。これは、何も確証がないけれど、なんとなく、いいことだと思います。最近、そういうことを、思いました。何かを語るのは、いいことではないか、と。 死が存在するか、あるいは存在しないか、それを知っている人は、確かにいません。 宗教というのは、「死の意味づけ」です。つまり、死を知っているふりをしています。でも、(なんの宗教であれ)世界中で支持されているのだから、人がいかに死をつかもうとしているかがわかります。 宗教というのは、死じゃなくて、あらゆる物事に意味づけするものではないか、とふと思いました。僕らは、物理的には何の意味もないのにメッカに向かって祈ったり、お賽銭を投げたりするわけです。 僕らはいかに「意味あるもの」を必要としているか、わかる気がします。 芸術家が好んで書くのは死で、あらゆる人間が絶対に表現できないのは死です。死んだ人間は表現できないわけですから、誰も死んだらどうなるか知らないわけです。その姿は滑稽で、痛々しくて、だから『世界の中心で、愛をさけぶ』に腹が立つのだと思います。 舞城王太郎の『阿修羅ガール』で主人公のアイコは(仮にですが)死にます。でも、彼女は死については語りません。語るのは生についてばかりなのです。 その意味で舞城王太郎らしさが存分に発揮された良作なのですが、同時に、「おまえは卑怯だよ。死んでいながら死について語らないなんて」とも言える気がします。 それでは。
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